T.M.Krishna 「 Surutti」
T.M.Krishna
「 Surutti」
¥2,500
これから数十年にわたりカルナータカ音楽界を背負うであろう存在の男性ボーカリストT.M.クリシュナ。
ラーガム・ターナム・パッラヴィ形式によりラーガ「スラティ」の魅力を余すところなく伝える名盤。
伴奏陣も気鋭のバイオリン奏者ヴァラダラージャンと、2007年の「サンギータ・カラーディニ」受賞者でもあるパルガット・ラグー(2009年6月に他界)と充実。
滔々と流れる南インドの川岸に腰を下ろし瞑想をしているような、深く意識の底に沈みこむような演奏。
トラック1は、アーラーパナとターナム。クリシュナのボーカルとヴァラダラージャンのバイオリンがラーガの魅力を最大限に引き出している。
トラック2のパッラヴィからムリダンガムが登場するが、強い意思に裏打ちされた背筋の伸びたかっこいい音にしびれます。ターラは4+1+2の7拍子で、一拍の中にサブビートが4つ。タニ・アヴァールタナムは、トラック2の14分半ばからの約9分で、間を生かしたシメのコルべが実に渋くてかっこよい。
カルナータカ音楽の魅力がつまったお勧めの一枚。
<演奏者>
Vocal:T.M.Krishna
Violin:S.Varadarajan
Mridangam:Palghat R.Raghu
<曲目> RTP-Raga-Tala
- Ragam tanam pallavi-Surutti-Catusra jati jhampa (4 kalai)